102,                              平成18年8月16日                               H18−8−3              テンキーユニット TKU−002 不具合情報 テンキーユニット(TKU−002)にて、静電気が原因と考えられる不具合が発生して います。 その不具合現象の内容と発生した場合の復旧方法をご連絡します。 1.内容  (1)対象機器 TKU−002・D テンキー操作部  (2)現象 突然、テンキー操作入力を受け付けなくなる。 受け付けないキーボタンは縦一列で、場合によっては複数列に渡ることもある。  (3)発生数 品質保証部で認知している件数は、22件。 ・’96年からの累計出荷数(約66,500)の、0.033% ・ 2001年:1件、’02年:3件、’03年:4件、’04年:3件、’05年:4件 ’06年:7件 2.原因 静電気が原因であると推定しています。 基準を大きく超えた静電気を印加した場合に、当該不具合現象と同様の現象が再現しま す。 近年、発生が見られるようになって来たのは、特養施設等の階毎の出入り管理に採用いた だく機会が増え、その施設が利用者の転倒時の安全性確保のために、絨毯や柔らかい樹脂 系素材の床材を使っていることが多く、静電気が発生し易い環境になっていることが原因 の一因と考えています。 3.復旧方法 不具合が発生した場合、現場の状況に応じて可能な処置を行って下さい。 下記(1)または(2)のいずれか。 (1)テンキー制御器(TKU−002・C)で、リセット操作を行って下さい。 テンキー制御器(TKU−002・C)の操作ボタンを、@ABの順に、押します。          数秒間で、再起動します。 (2)テンキー制御器(TKU−002・C)の電源を一旦切り、再度投入して下さい。 状況に応じて、下記3パターンのいずれかを行って下さい。 (ア) 電源元がコンセントの場合 コンセントを一旦抜き、10秒ほど待ってから再度刺して下さい。 (イ) 電源元の電源ブレーカーがどれだか判っている場合 電源ブレーカーを一旦切り、10秒ほど待ってから再度投入してください。 ※そのブレーカーに接続されている他の機器の電源を切って良いかを確認のうえ実施下さ い。 (ウ) BAN-OPBOX内蔵の場合 接続している電気錠制御盤の電源を一旦切り、10秒ほど待ってから再度投入して下さ い。 4.製品に対する処置 当不具合に対する製品の仕様変更は、実施いたしません。 当不具合は再現性も有り、発生原理もおよそ把握していますが、その状態を発生させる静 電気の値が 一般的な製品の静電気耐力を大きく超えており、現行品の仕様変更での対策は難しいため です。 TKU−002は、部品ディスコンに伴う後継機種開発を来年中旬に実施予定していま す。その開発においては、当不具合に対する改善を盛り込んでいく予定です。 現行品については、発生現場に対して操作前に静電気除去の操作を行ってもらうことと、 発生時には前述のリセット操作を行い復旧させていただくことの2点でお願いします。 ※静電気除去の操作:静電気ショック緩和グッズの利用、他の金具に触れてからの利用な ど。                         以上