74,                              平成18年3月28日                               H18−3−4         POMシリーズのケースを自立式ラッチに変更の件 POMシリーズのケースを『自立式ラッチ』仕様に変更します。 1. 『自立式ラッチ』とは? 『自立式ラッチ』とは、プッシュプル錠の可倒ラッチにおいて、扉を開けた時にラッチが 元の位置に戻る仕様のことを示します。例えば、従来のラッチ方式(扉を開けた時にラッ チが戻らない)では、閉扉施錠状態で施錠確認の為、取手を引く操作をしてしまうと、ラ ッチの係止は外れたままの状態となり、一度扉を開けてから閉めるという操作を行わない 限り係止状態に戻りません。 言わば、半ドアのままとなってしまい、安全性に不安があるばかりか、デッドボルトに側 圧が掛かってしまう原因にもなります。自立式ラッチ仕様では、そのような半ドア状態を 回避することが可能であり、安全性により配慮した商品となります。 2. 変更対象型式 POM801,802,803,804,805,806 POM811,812,813 (注1)POM815は、発売開始当初より自立式ラッチケースとの組み合わせとなりま す。 (注2)レディ製品については、客先承認後、切り替えとなります。 3. 切り替え方法 3.1 美和標準型式品    2006年4月1日組み立て分より自立式ラッチ仕様に全面切り替え ・ 同一受注NO.内での新旧混在はありません。 ・ 変更後の目印として、大箱、小箱の小口右上に黒丸スタンプを切り替え後3ヶ月間捺印 します。 4. 仕様 4.1 バックセット   64mmのみ 4.2 扉厚範囲、仕上バリエーション   従来通り 4.3 対応扉重量   40kg以下(JLMA規格グレード2相当)   (注)従来、錠前の対応扉重量について曖昧な基準でしたが、今後はJLMA規格 (JIS規格へ昇格予定)が対応扉重量から各種基準(強度や耐久性能)を定義する方針 になったことを受け、今後開発する商品は商品毎に対応扉重量を明確に規定します。 POMシリーズは、住宅玄関用錠前であることから、対応扉重量が40kg以下のグレー ド2の性能で開発しました。 4.4 ラッチの材質   【従来品】         【変更品】   ステンレス焼結   →   ラッチ本体:樹脂(ジュラコン) バックライニング(補強板):ステンレス                (注)静音化のため、樹脂部品を採用しています。                   樹脂部品を採用することにより、閉扉時に発生す る音に関しては、従来品より静かになっていますが、開扉時に発生する音は、バネの力に よりラッチが戻る(自立する)際にどうしてもある程度の音が発生してしまいます。 5. 販売価格   変更ありません。                                      以上