87,                                平成18年5月8日                                 H18−5−2            ZPC(ZPK)ケースの静音化改良実施の件 住宅内部プルプル錠、ZPC(ZPK)ケースの静音化改良を実施します。 開扉時にラッチ周りから発生する音を静かにしました。 1.改良内容 開扉時にラッチ周りから発生する音を静かにするため、ラッチの反転及びラッチ突出のス ピードを減速する部品を組み込み、音の大きさ(音圧)を小さくし、音質を柔らかくしま した。 2.改良品の効果 改良品の効果を確認するため、開扉時の音が非常にうるさい条件(環境)のモデルルーム において、新旧の音の比較を行ったところ、音圧(A特性のピーク値)で13〜16dB (A)も減少したことを確認しました。同時に、人間の耳による官能評価も行い、音質が 非常に柔らかくなり、心地良い音になったことも確認しております。 新旧の音圧の差、13〜16dB(A)は、どの程度の値かというと、一般的に、3dB (A)以上あれば人間の耳で大きさの違いを感じ取れるとされていますので、4〜5段階 の違いと言えます。また、食堂のにぎやかさと図書館の静けさの音圧の差も一般的に15 dB(A)程度とされていますので、その違いがお分かりになると思います。 ただし、開扉時に発生する音は、建具の条件や建物の条件など多くのパラメーターに依存 されるため、新旧で○○dB(A)の減少を保証することや、改良品から発生する音は、 絶対値として○○dB(A)以下という類の保証はできない事をご理解ください。 しかし、前述のモデルルームは、過去の経験上、錠前から発生する音に関し非常に悪条件 であり、この環境において十分な効果を確認したため、大多数の環境下でも効果ありと判 断しています。 3.切り替え方法(美和標準品) 1) 2006年4月1日盛岡工場受注分より改良品で出荷します。 型式は、変更しません。 2) 新旧の識別方法は、次の通りです。 a)小箱 改良品ケースセットの小箱は、紺色(HEARTFUL HARDWARE の文字あり)→ 白色無地(HEARTFUL HARDWARE の文字なし)に変更します。 新旧識別の目的と同時にコストダウンを兼ねての変更です。 b)大箱 改良品ケースセットの大箱には、エフの周辺に赤丸スタンプを1年間捺印します。     c)ケースユニット単体 ケースフタに捺印しているロットナンバーとユニットナンバーのスタンプの色を黒→赤に 変更します。 3) 旧品を納めた同一現場の追加受注等で、4月1日以降も旧ケース(静音化改良前) で手配必要な場合は、付帯事項欄に“CS=キュウ”と指示してください。 尚、旧ケースの受注対応は、要ご相談といたします。 4.販売価格 変更無し。 5.その他    今回の静音化改良により、ラッチ周りから発生する音が非常に静かになったため、 今度は、ハンドル座周りから発生する音が気になる場合があります。    しかし、ハンドル座周りから発生する音は、操作者の意思でゆっくり操作すれば、 静かにすることが可能であり、可倒ラッチから発生する音の様に、操作者の意思で音を静 かにすることができない音の類とは、全く性格の違うことをご理解願います。                                         以上